七夕昔々 2006/8/10
今頃七夕ってなに?とお思いでしょうが、
田舎では8月の7日が七夕のところが多いのです。
私が子どものころしばらく暮らした丹波の田舎もそうでした。
夏休みに入って、しばらくした8月7日の朝、
できるだけ早く起きて、お寺の庭にラジオ体操に行くその前に、
里芋畑に走ります。
手には小さなバケツと、
首からはハンコを押してもらうラジオ体操の出席表をかけて。
里芋畑には、大きな葉っぱの表面にキラキラと朝露がひかり、
葉っぱを揺らすと、コロコロと表面を転がります。
その朝露を、こぼさないようにバケツに入れます。
里芋は勿論子どもの背丈より大きいので、
その大きな葉っぱはもっとずっと自分よりも上にあります。
その上にある朝露をうまくバケツに入れるのは、難しいのです。
葉っぱを斜めにすると、コロコロとこぼれてしまうし、
もたもたしていると、太陽が上がってきて、
朝露は消えてしまいます。
ラジオ体操も始まってしまいます。
小さなバケツの底に、ほんの1センチぐらい朝露が溜まりました。
大事に大事に、葉っぱで影ができる里芋の根本に置いて、
ラジオ体操に走っていきます。
帰りにこのバケツを持って帰り、
さあ、七夕の短冊を書きます。
すずり石に取ってきた朝露を移して、ゆっくり墨をすります。
こうして短冊を書くと、
字が上手になって、書いたことはかなえられると、
おばあちゃんは言っていました。
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