パソコンのない数日・・2011/05/28

毎日使っているパソコンの動きがおかしいなあ、と思いながら、
私程度の使う頻度なら、特にどうということもなく、しかし家族からは、壊れる前に買い替えればええのに、
と言われながら使っていたのですが、ついに、朝いつもどおりにスイッチを入れたら、
入力情報がありません、という表示だけで黒い画面のまま止まってしまいました。

修理をお願いしたお兄さんには、「状況はわかりました。大丈夫だと思いますよ。」
と言われてはいても、ドキドキハラハラの数日間。

バックアップと言うのも何もやっていない私の使い方は、
治らなければすべてパーと言うこと。
所属しているNPOや仕事の関係書類は、ごめん!と、また送ってもらうこともできるけど、
自分の書きためているものはすべてパー!
あーあ どうしよう。言われていた通りバックアップと言うのをやっといたら良かった・・
あーあの繰り返しです。

しかし思いました。
津波で持っていかれていたら、何をどうしていようとどうにもならず、
そうだ、これくらいどうということはない、また一から書いていけばいいんやから、と思いなおして、
スッキリはしたのです。

そこで思いました。
パソコンはこれまで書いていたものを出してきて、コピー、貼り付け、上書きすれば、
まずは新しいものがすぐに出来上がります。
パソコンがなければ、いつも一から作っていかなければなりません。当たり前のことです。
とても便利です。

もともと、書道も字を書くことも好きな私は、パソコンを使うようになったとき、
慣れたらアカン、便利なことに慣れたらアカン、と思いながら始めました。
すぐに慣れました。
自分の趣味のためではなく、仕事のために使うことが多いそれは、相手に合わせて仕事をするためには、
慣れるよりも何よりも必要不可欠のものにすぐになってしまいました。

私が、独身の社会人現役のとき、パソコンはありません。
コンピューターというものが企業に導入され始めたころです。
ということは、
そのころの書類の作成は、どんなものでもひとつひとつその都度、作っていたわけです。

範囲指定をしてコピー貼り付けもなければ、
同じ企画書に日付だけ上書きして出来上がり、ということもありません。
すべての書類は、手書きで作られ、社会はそれで廻っていました。
あの、高度成長の時代は、このような社会の仕組みで動いていたわけです。
もう、決して戻れない社会です。

あまりに急激なインターネットの普及は、
大きくて目には見えなかった世界を、すぐ机の上で見えるようになりました。
長い時間をかけて作っていたものは、超スピードで出来るようになりました。
次から次から、便利!と称したものが出てきます。
便利は不便、でもありますし、
そんなに多くの、そんなに早く、そこまでの情報が本当に必要なのかなあ。

調べ物をするときは、図書館や関係所管に実際に足を運びます。
しかし、早く知りたいときは、キーボードとマウスを動かせば、そこそこの調べ物は座ったままで出来ます。
それで、やった!できた!わかった!の気持ちになってるのではないかなあ。
そんなことを考えた数日でした。

パソコンは無事に戻って来ました。
早速、バックアップと言うのも入れました。
1週間の間に届いていた2百を超えるメール、せっせと返信をしながら、
慣れたらアカン、便利は不便、と言いながらも、もうすっかり元の生活です。

パソコン横の机には、
小刀で削りながら使っっている鉛筆と、書きなぐりがいつでもできる裏紙が、
手で書かないとアカンよ!とこちらを見ています。

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